電解式スケール除去装置「WET」の導入効果・メリット|熱交換器の洗浄・メンテナンス

電解式スケール除去装置(WET)の導入効果・メリット

スケールを除去し、水質を改善

電解式スケール除去装置「WET」は冷却水・補給水の経路に設置し、水中のスケール成分をタンク内で電気分解することで強制析出させる((液体の中から固体状成分を分離して取り出す)ことで冷却水中のスケール成分濃度を下げる装置です。
機器内部のスケール付着は多くのトラブルの原因になるため、
「WET」を設置することで多くのメリットが得られます。

「WET」導入で期待できる効果

以下は、冷却塔にて一定期間スケール成分を濃縮させた冷却水に対し、5日間「WET」による処理を実施した場合と、同条件で「WET」処理を行わなかった場合で水質を比較したグラフです。
「WET」による処理を実施した場合、スケールの原因となる成分が大幅に減少していることがわかります。

水質比較

「WET」は水中に含まれた汚れの原因となる成分を除去し、
新たな汚れの付着を防ぐだけの装置ではありません。
水中のスケール成分濃度を下げることで、すでに付着したスケールの溶出を促す効果もあります。
スケールを取り除くことで水処理剤や補給水の消費量が減り、コスト削減につながります。

必要なランニングコストはわずかな電気代のみで、
メンテナンスは3か月から1年ごとにタンク内を定期清掃するだけ。
管理者・作業者の負担もほとんどありません。

こんな効果も!~設置事例紹介~

実際に「WET」をご導入いただいた企業様から、多くの喜びのお声をいただいております。
こちらでは、設置事例の一部をご紹介します。

A社の場合~水冷式実験設備~

水冷式実験設備を多数設置されているA社は、
周辺地域の環境に対する配慮から水処理剤の使用を控えながら濃縮運転をしていたため、
スケールの付着が問題に。
その対策として、「WET」をご導入いただきました。

・水質分析による検証
同実験設備の2つの冷却水系統のうち片方に「WET」を設置した状態で水質を分析したところ、
下記のグラフのような結果が得られました。
冷却塔は2つとも100RT能力で、負荷状況はほぼ同じです。
「WET」なしの冷却水系統では電気伝導度が徐々に上昇しており、時間の経過とともに水質が悪化していることがわかります。

水質分析

「WET」を設置した冷却水系統では電気伝導度の上昇がみられず
(夏場は負荷が大きくなるためその影響を加味)。
水質の悪化を抑制できていることが、グラフからご覧いただけます。

見た目にも効果が歴然
以下の写真は「WET」設置前後の伝熱管チューブの状態です。
以前(左)はチューブの一部がふさがるほど大量のスケールが付着していましたが、導入から半年経過した時点(右)で確認すると、大幅に付着状況が改善されていました。

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本ユーザー様では一つの冷却水系統で複数のオイルクーラーの冷却をまかなっています。
左画像はWET導入前の熱交換器の状況です。伝熱管チューブの一部が塞がるほどの汚れが確認できます。
従来は熱効率の低下によるオイル温度上昇が問題となっていました。
右画像はWET導入半年後に実施された定期整備中の熱交換器の様子です。
異なる熱交換器のため単純比較は出来ませんが汚れ状況に明らかな差が確認されました。
本結果を評価され、同事業所内における全ての冷却水系統へWETを導入いただき、ノンケミカルな水質管理を実現されています。

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